仕事の関係で引っ越しを繰り返していましたが、生まれ育った群馬で暮らすことになりました。もともと夫婦そろって「マイホームを持ちたい」という夢を持っていたので、すでに空き家になっていた祖父母の家を片付けて、そこに実家の母を招き入れ、二世帯住宅を建てようと計画しました（ご主人）。

以前、母がケイハウスさんの見学会に足を運んだことがあって、「漆喰を使った室内の雰囲気がすてきで、とてもいい印象が残っている」と話してくれました。（ご主人）。
私は化学物質アレルギーを持っているので、自然素材を使った家づくりをする建築会社さんを選びたいと思っていました。住宅展示場をいくつか見学しましたが、建物の中に入ると鼻がむずむずして。ケイハウスさんの建てた家を見学した時は体が反応しなかったんです（奥様）。
妻の体調が変化するかしないかということが、ある意味建築会社さん選びのバロメーターになっていましたね（ご主人）。

完全分離型の二世帯住宅です。外観は黒とベージュのツートンカラーで１階が板張り、２階は塗り壁です。屋根の上にはケイハウスさんの特徴ともいえる腰屋根が付いています。室内は漆喰の壁と床や天井に無垢材を使い、家具や収納も木で造作してもらいました。家じゅうが自然素材に覆われています（ご夫婦）。
柱のないすっきりとした吊りバルコニーは、ケイハウスさんが提案してくれました。洗濯物を干すことを考えて広くしてもらいました（奥様）。

最もこだわったのは、キッチン、お風呂、トイレなどを共有するのではなく、玄関から水回り、居住空間もすべて分けたことですね。「同じ建物内にある別の家」にしたかったんです。そうすることで、母と子世帯の距離感を保ちながら、互いに気兼ねなく暮らしていけるのではと家族で話し合いました。敷地面積は60坪ほどですが、車を３台駐車できるスペースの確保と、少しでいいから庭もほしいとリクエストしました（ご主人）。

木製のオーダーキッチンです。自分の背の高さに合わせて造ってもらいました。背面の棚もワンアクションで取れるようにオープン型にしてもらったり、たくさんの工夫があります。キッチンに立つとリビング全体が見渡せていいですね。知人の作家さんに造ってもらった七宝焼きのペンダント照明が手元を優しく照らしてくれます（奥様）。
２階の子ども部屋の北窓から景色を眺めると、祖父母の家に遊びに来ていた子どものころを思い出して懐かしくなります（ご主人）。

木の家はいいですね。子育てをするうえでも安心して暮らしていけます。リビングの吹き抜けにはこだわりはありませんでしたが、やはり開放感があっていいですね。明かり取りの腰屋根や天井に付けたシーリングファンが空気を動かして、広い空間を過ごしやすくしてくれます。南面の大きな窓も心地いいです（ご夫婦）。
私の居室は１階ですが勾配天井で広く感じますね。何より漆喰の壁がとても気に入っています（お母様）。

子どもが小さいうちはソファを置かずに座の生活を考えています。リビング階段の下は、子どもが遊べるように３畳くらいの畳マットを敷いてキッズスペースを計画中です（奥様）。 週に１回くらいのペースで行き来して母と一緒に食事をしたり、お互いのリズムを守りながら、窮屈じゃない関係で暮らしていきたいですね（ご主人）。