高崎市K様邸のリフォーム工事が完成したのでご紹介いたします。K様邸は約15年前に設計士さんの設計で当社が施工したお家です。経年変化に伴う外壁板の塗装や子ども部屋の間仕切り等の工事もさせていただきました。今回はキッチンスペースの間仕切りと食事ができるカウンタースペース設置、ガスコンロまわりの改修、食品庫まわりの改修を行いました。
上写真はガスコンロまわりの改修後の写真です。ガスコンロは外国製のものから国内製のものに改修しました。コンロは4口あり鍋の移動も楽々です。手前の引き出しは新築当初から使われている調味料入れで、その横のタモフラッシュで作ったのが新設した調味料入れになります。コンロ背面の壁には以前にもご紹介しましたステンレス板を張り付け意匠も使い勝手も良くなりました。
こちらはキッチンと居間を仕切る3枚戸です。既存の間口が狭いため引違戸ではなく3枚戸としました。冬は薪ストーブが温まるのに時間を要するのでこちらを閉めて暖房器具でキッチンの暖をとります。3枚戸ですので春夏秋は開放して邪魔にならないサイズ感です。
こちらはキッチン後ろに新設した食事スペースになります。ケヤキのカウンターの木目が綺麗ですね。椅子は住まい手さん自ら家具工房で購入したものです。まるで以前からあったかのように馴染んでいます。
吊り戸はお皿やコップ等が収納できるようになっています。引違戸と開き戸、オープン棚と使い勝手を考えて3種類としました。
特に喜んでもらえたのは建具屋さんが作った小さな引出しです。カウンターの奥行めいっぱいに作ってくれたので写真のように布類をたたまないで収納できます。
今回の仕事を終えて改めて気づいたのは、当初の設計を大切にしたリフォームをすべきという事です。もちろん住まい手さんの課題解決のためフルリフォームをする必要がある場合もあります。しかしK様の場合は当初の設計であるキッチンのシンクとガスコンロの高さを変えたステンレスの天板が気に入っており、使い勝手も良いということなのでそこはそのまま利用することを提案させていただきました。これは設計者と施工者にとっては嬉しいことで新築当初の仕事が15年経って改めて認めていただいていることになります。
これからも住まい手さんに愛される住まいを提案し、喜ばれる仕事をしていきたいと思います。
下山 勇志