下仁田町「棟梁の木組みの家」が上棟しました

下仁田町の現場では二日目に登り梁の組み上げに入りようやく建物の格好になりました。写真は建て方二日目の様子です。上棟の様子をご紹介できればと思います。

二日目の天気も快晴となりました。日差しの強い中、大工さんには感謝です。

写真は一番上の棟木をおさめている様子です。皆で息を合わせておさめていきます。

写真は二日目の建て方が完了し二階から小屋組みを見たところになります。

今回の小屋組みは母屋(屋根垂木を支える横方向の構造材)を登り梁(棟に向かって斜めにかかる構造材)で受ける構法で垂木方式(その他には登り梁方式があります)となります。施主は弊社スタッフであり私の弟(棟梁)ですので手刻みの木組み(許容応力度計算による耐震等級3、設計性能評価取得)にこだわりました。

手刻みとは大工さんが墨付けを行い自らの手で鋸(のこぎり)や機械を使って加工することをさします。その分手間や時間を要しコストもかかりますが、組みあがると手刻みの良さを感じます。一番の利点はプレカット加工が不可能である角材(四角い梁)以外の丸太や太鼓梁、多角形の構造材を多用に使えることでしょうか。

そうした住まいは施主をはじめ、つくり手が作ろうと思わなければ実現しないものだと今回の現場を通じ改めて感じました。

ある建築家が住まいのデザインとは「好み」だと言っていました。私たちの仕事が好みだと言って頂けるようこれからも美しい木の住まいをデザインしていきたいと思います。

写真は南から見た様子です。二日目は垂木まで進みました。

写真は四日目の上棟式の際の写真です。三日目は大雨により作業がなかなか進みませんでしたが四日目の上棟式の際には屋根断熱と屋根構面(屋根の構造上重要な面材)まで進み無事に上棟を迎えることができました。

そしてこちらは本日の写真。通気桟(屋根の熱い空気を逃がすための下地材)を通して野地板を張っています。写真は朝の様子なのですでに完成したでしょうか。

写真は内部の様子です。2階の寝室から小屋組みを見たところになります。屋根断熱のスタイロフォームとブルーシートによって青い光に包まれています。

梅雨の時期に入りなかなか思うように工事も進みませんが一つ一つ丁寧に進めていきたいと思います。また、弊社にご依頼いただいているお客様には大変お待たせしてしまい申し訳ございません。順番に進めておりますのでもうしばらくお待ちくださいませ。

これから暑くなりますが熱中症等にお気を付けてお過ごしください。最後までご覧いただきありがとうございました。

下山勇志