内装の床材について

暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。台風が過ぎ本日も暑くなるようです。熱中症にお気を付けてお過ごしください。

さて、本日は内装の床材について書いてみたいと思います。弊社では内装の床材にヒノキの床板をご提案しております。理由は油分が多く他の樹種に比べて耐久性が高く、比較的手に入りやすい材だからです。

木材には白太(丸太の外側の部分で白い部分)と赤身(丸太の中心部分で赤い部分)があります。その白太部分が住んでいるうちにすり減ってしまうのですがヒノキはそれが少ない利点があります。

写真は前橋市「通り土間と西にひらく家」床はヒノキ上小節

また、広葉樹である堅木は国産品は少なく高価であり安価なものは海外製品が多く東南アジアなどで違法伐採されたものも出回っているといいます。

国産のヒノキを使うことで林業の発展に寄与したい思いもあります。

写真は私の父が昭和55年(約44年前)に建てた実家ですが、ヒノキの床板は祖母が雑巾がけをしていたせいかピカピカに光っています。夏にはヒノキの床板がツルツルして気持ちよく幼い頃よく寝っ転がっていたのを記憶しています。

短手方向はこのような感じです。節ありですが時間と共に同色になるので気になりません。

こちらの写真は上がり框です。上がり框もヒノキになります。

44年経っても改修をする必要がなく経年美化するヒノキの床板。もちろんヒノキの中でも油分が多い良いヒノキとそうでないヒノキもありますのでお気をつけください。

スギ材は調湿効果や触り心地が良いため床板で利用することもありますが、前述のように白太部分がすり減ってしまいますので、2階の床板や壁、天井に使うことが多いです。

それぞれの木の良さを活かして心地よい空間がつくれればと思っております。長文をご覧いただきありがとうございました。

下山勇志