北軽井沢の現場 荒床が上がりました

昨日北軽井沢の現場へ打合せにいってきました。現場では荒床(床の下地材)が張られ空間が鮮明になってきました。写真はLDKの様子です。

水道屋さん、大工さんと現場にて打合せをしました。水道屋さんは北軽井沢で現在新築を3件抱えているようです。その他軽井沢、長野の群馬寄りで多数実績があるようで寒冷地での給排水工事には慣れていて安心です。

こちらは耐力壁となる強化石膏ボードの写真です。耐雪100㎜の構造計算をしていますので数か所強化石膏ボードを使用しています。大きな地震にも安心な構造です。

キッチンから見た南開口部。これから外部木製ガラス戸まわりの造作に入ります。心地よい開口部になるよう工夫を凝らしたいと思います。

下山勇志

住まいのメンテナンスへ

先日、住まいのメンテナンスに前橋市のお宅へ行ってきました。完成引渡しから今年で4年目になります。吊りバルコニーの手摺であるヒバの格子もいい色になってきました。

1階のトイレ鍵が外れてしまったという事で見に行くと、ネジが緩んでいました。引き戸の鍵は使っているうちにネジが緩んでしまうようです。ネジを閉めて住まい手さんにもご自分で直せるよう一緒に見てもらいました。

内部の写真は撮り忘れてしまいましたが、綺麗な暮らしぶりでした。小さなお子様が2人いらっしゃるお家でにぎやかでした。参考に冬の暮らしぶりを聞いてみると昼間の天気の良い日はエアコンは付けず南のガラスからの日射取得で十分暖かいとのこと。エアコンは朝5時から6時くらいに運転になるようタイマーセットし、出勤前の8時には切ってしまうようです。天気の良い日の昼間は20度を下回らないとのことで、断熱性能と日射取得の効果が出ているなぁと嬉しくなりました。

写真はそのFIXガラスと吊りバルコニーです。ガラス部分も水切が利いていて防水上問題ありませんでした。吊りバルコニーのボルトの締まり具合も確認し、問題ないことを確認できました。

設計通りに温熱環境が整うと嬉しいものです。これからも断熱気密性能の向上と機械に頼らないパッシブデザインに磨きをかけていきたいと思います。

下山勇志

北軽井沢の現場 構造検査

本日は北軽井沢の現場にて新築かし保険の第三者機関による構造検査でした。
写真はリビングから南を見たところです。ビニールシートで覆われていますが、こちらから庭を一望できる開口部となります。

写真は検査の様子です。外周部耐力壁である面材の施工状況や筋交い、金物、込み栓など構造の重要な部分をチェックしてもらい無事合格となりました。

こちらの写真は南開口部付近の勾配天井です。電気屋さんが床下の電気配線をしています。配線、配管工事の逃げが完了すれば床の下地材を張っていきます。今回の住まいも床下エアコンを採用。外基礎断熱した床下空間を暖気が回るように工夫してあります。左に見える部分が木製ガラス戸の入る開口部です。心地よい開口部にしたいです。

写真は住まい手さん自ら薪割りした薪ごしの住まい外観。周辺は建築物の少ない静かな場所です。検査も合格となり外部の下地工事に入っています。外観が露わになるのが今から楽しみです。

下山勇志

北軽井沢の現場 屋根工事に入っています

3月に入り急に暖かくなり周囲の雪解けも進み仕事のし易い気候になってきました。北軽井沢の現場では屋根の板金工事が進んでいます。煙突のチムニーの下地もできて外観の格好になってきました。

写真は板金屋根施工の様子です。今回は横葺きになります。

室内から見た登り梁現しの軒裏。スリット(防虫網施工済み)より外気を入れ棟換気で排出する仕組みです。夏の排熱と木材の乾燥した良い状態を保つ工夫をしています。

外周部耐力面材と内部金物の施工が進んでいます。まだ途中ですが設計図通り施工できているか確認をしました。

本日は水道屋さんと打合せを行い、来週からの工事に備えました。内部の筋交いや構造用面材の施工も進み来週には構造検査です。丁寧に工事を進めていきます。

下山勇志

北軽井沢の現場 上棟しました

長野原町北軽井沢の現場では先日建て方を行い無事に上棟を迎えることができました。こちらの住まいは耐震等級3の長期優良住宅です。建て方の様子をご紹介できればと思います。

当日は天気も良く建て方日和となりました。太陽が出ていない日は氷点下になる北軽井沢も太陽が出てていて暖かさを感じました。写真は差し鴨居の上に小屋梁を設置しているところです。平屋ですが広い小屋裏物置ができます。

写真は小屋裏物置の床小梁を設置しているところです。大工さんの息がぴったりです。

こちらの写真は小屋組の桁(軒側の梁)をおさめているところです。柱は長ホゾ(下写真)なので梁を叩いて入れる場面が多く、ホゾの長さが長いと入りにくい、すなわち抜けにくいということになります。ホゾの長さの大切さを改めて感じることができました。

こちらが柱のホゾの写真です。通常6㎝が多いですが当社の場合9㎝以上としています。上棟後に込み栓を打ちます。

写真は差し鴨居と柱の連結部分。引っ張りに強いDボルト金物を使用。丈夫な仕口となります。

写真は水平梁がある程度完了した時のものです。平屋ですが構造上重要な柱は棟まで通しています。

出番を待つ小屋梁。現場はまだ雪が残っていました。

写真は2日目の棟まで上がった時の様子です。空の青と木の色が美しい。中央の荷重がかかるところは栗の丸太梁を使っています。

丸太梁と通し柱のおさまり。多角形の梁は手刻みです。

上下に刺さる梁組み。デザインと構造を考えた小屋組みになっています。

屋根の構造面材が貼られる前の小屋組み。木配りの成果が出てLDKの梁は節の少ない美しい空間になりました。

写真は上棟式の様子。屋根構面の杉パネルも貼れて空間が見えてきました。お施主様にも喜んでいただき良かったです。

雨に濡れないようしっかりブルーシートでくるんで養生。これから屋根断熱工事に入ります。気を引き締めて丁寧に進めていきたいと思います。

下山勇志

北軽井沢の現場 加工が進んでいます

北軽井沢の現場の建前に向けた構造材加工が進んでいますのでご紹介したいと思います。。写真は小屋梁につかう栗の丸太です。皮はついてますが3年以上経った乾燥材になります。

末口尺1寸(330㎜)弱の丸太です。栗の丸太は住まい手さんの要望でした。平屋の吹抜に映える構造上重要な小屋梁になります。

棟梁により木の自然な曲がりを活かした多角形に仕上げていきます。

いい塩梅に加工できました。この小屋梁が空間にどう映えるか。建て方が楽しみです。

写真はプレカット加工された構造材です。今回も継手は「追っかけ大栓継ぎ」にしています。この継手は通常多い鎌継ぎに比べ引っ張りや圧縮に強く見栄えも美しいのが特徴です。金物に頼らない木組みで強度を確保しています。

こちらの写真は母屋や棟木を仕上げているところです。サンダーで平らに仕上げていきます。

こちらの写真は登り梁と桁梁の付け根部分におさめる面戸板の彫り込み加工をしているところです。大工さんが墨をつけています。

墨付けをした後丸ノコでカットしているところです。内部から見える面戸板になるため彫り込んでおさめることで気密性もアップします。

住まいの要となる構造を弊社では丁寧に加工しています。こうした事前準備が完成の美しさにつながると考えます。段取り八分といいますがまさにその通りだと思います。上棟まで丁寧に準備を進めていきます。

下山勇志

住まい手さんの声を聞けました

先日下仁田町のある現場で調査をしていたところ、畑仕事を楽しむ土間のある家の住まい手さんが通りかかり住み心地についてお話を聞く機会がありました。

今現在薪ストーブを使われており、夜はストーブに火を焚いてそのまま寝るそう。朝起きてストーブをみるとほのかに温かいようです。室温は18°とのこと。薪をたくさん焚べて23°まで室温が上がるとお子さん達が暑いと話すそうです。外皮性能の高いゼロエネ住宅の効果が出ており嬉しく感じました。これからも断熱気密性能、省エネ性能の高い住まいで豊かな暮らしづくりに貢献していきたいと思います。

写真は「畑仕事を楽しむ土間のある家」施工事例はこちらをクリック。

下山勇志